aptコマンドはこれまでのapt-getなどと比べて何が楽になるか

Debian系のLinuxディストリビューションでコマンドラインからパッケージ(ソフトウェア)をインストールするときにapt-getというコマンドが使われています。
さて数年前からapt-getの代わりにaptというコマンドを使うという記事を目にすることが増えて来ました。そのへんの経緯もあるのですが、そのへんは以下の記事が詳しかったです。
第327回 aptコマンドを使ってみよう:Ubuntu Weekly Recipe|gihyo.jp … 技術評論社
またどのような感じで置き換えて使われるのかも押さえておいた方がいいでしょう。
Difference Between apt vs apt-get Explained
ここでは詳しい解説はするつもりはないですが、aptコマンドがapt-getなどと比較して何が楽になったか考えてみることにします。

まずパッケージのインストールについて比べてみると
apt-get install パッケージ名
apt install パッケージ名

となります。見比べてみると分かるようにaptでは「-get」を入力する必要がないので、キーボードを打つ回数が少し減らせます。

さてそれくらいなら別にさほど手間が違うわけでもないですが、インストール以外にパッケージを検索しようとするときに差が出てきます。パッケージの検索を比べると
apt-cache search パッケージ名
apt search パッケージ名

となります。ここでもキーボードを打つ回数が減るのは分かりますが、もう一つの利点としてaptコマンドの方では「get」と「cache」の違いは考えずにパッケージを検索出来ます。



つまりパッケージを検索するときにapt-getかapt-cacheのどちらを使うのかという選択肢を思考プロセスから取り除くことが出来ます。インストールならinstallを付ける、検索ならsearchを付けるというようによりシンプルになります。
(余談ですがパッケージの詳細を見るときはapt show (もしくはapt-cache show)が使われます)

apt-getなどを使っていてすでにそのへんが自然に出てくるくらいだとあまりメリットは見出だせないかも知れませんが、これから新しく覚えていくという人にはaptを使った方が学習しやすくなると思います。普段使いでたまにコマンドラインからaptを使うという頻度のユーザーにも利点はあるのではないでしょうか。


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