Ubuntu(Unity)のランチャーに自分でアプリを登録する方法

以前、Ubuntu(Unity)でランチャーにカスタムしたアプリを登録する方法を書きました。
ゆたりんブログ: Ubuntuにカスタムアプリアイコンを登録する場合の注意

しかし、これは手動でファイルを探してきてテキストを編集して適した場所に置くという結構手間がかかる方法です。
今回はもっと簡単にランチャーにアプリを登録できる方法を2つ紹介します。
Fig.1 ランチャー登録アプリ

1. メイン・メニューアプリを使う

1つ目の方法はメイン・メニューというアプリを使って登録する方法です。 このアプリは確かUbuntuをインストールしたときに入っていたと思います。

メイン・メニュー(Main Menu)
コマンド名 : alacarte
easy GNOME menu editing tool — Ubuntu Apps Directory
Alacarte Menu Editor in Launchpad

Fig.2 メイン・メニュー操作画面
このアプリで「新しいアイテム」で新規項目を作成して、プロパティから名前やコマンドを設定してやると、それがランチャーに登録されます。
以下(Fig.3)は、FirefoxのDeveloper Editionのパッケージをユーザーディレクトリに置いて、それをランチャーに登録したときの画面です。

Fig.3 メイン・メニュー、アイテム追加画面
さて、これで最低限ランチャーに登録する設定は出来るのですが、アプリを特定のファイルに関連付けたり細かい設定は出来ません。
もっと細かくカスタマイズしてランチャーに登録したい場合は次に紹介するメニューエディターアプリを使います。


2. メニューエディターアプリを使う

こちらはUbuntuに初めからはインストールされていないので、ソフトウェアセンターなどからインストールします。

メニューエディター(Menu Editor)
コマンド名 : menulibre
MenuLibre | Sean M. Davis
MenuLibre in Launchpad

Fig.4 メニューエディター操作画面

基本的な使い方は1.で紹介したメイン・メニューと同じですが、こちらのメニューエディターではより詳細にアプリの設定が指定できます。Fig.4では先ほどと同様にFirefox Developer Editionを設定していますが、コマンドを指定する以外に「分類」「アクション」「詳細」など設定できるのが分かります。


以下(Fig.5)ではEmacsについて詳細項目を設定しました。
Fig.5 Emacsの詳細設定
Emacsはインストールすれば特に設定しなくてもランチャーに登録されますが、なんで設定をしているのかはこのリンクのサイトを参照して下さい。
ここでは例えば Mimetypesを適切に設定すればファイルマネージャーの関連付けメニューに表示出来るようになると思います。

応用

さらに「アクション」を指定するとおもしろい使い方が出来ます。これはUnityのランチャーで右クリックメニューでアプリに別動作をさせるためのもののようです(Unity以外でも有効かも知れない)。
Fig.6 アクション指定
さて、ここでコマンドを適当に指定します。そしてアクションにいくつかのアプリを指定して保存してランチャーに登録すると、以下のようなことが出来ます。
Fig.7 アプリ右クリックメニューのカスタマイズ
Fig.7で示したように、右クリックメニューに複数のアプリを割り当てることが出来ました。これを使うと、よくスマートフォンでアプリを1つのフォルダにまとめるのと似たような使い方が出来ます。
実用的かはともかくとして、このように使い方の幅も広まります。


総論

結局のところメイン・メニューにしろメニューエディターにしろ、編集しているのは***.desktopファイルなので、このファイルの書式を覚えればテキスト編集だけでこれらのことは出来ると思います。ただちょっと書式自体の情報が簡単にはまとまってはいないようなので、今回のようにアプリを使って簡単に済ませるのは効率的だと思います。

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